SFC未来構想キャンプ

未来構想キャンプの歩み

未来構想キャンプは自由闊達な議論を通じて、特別な時間を分かち合うという、大学における知的活動の本質を高校生に体験してもらうイベントとして、また「相思相愛の高校生と出会う場」として2011年にスタートしました。

キャンプに集った仲間たちと自発的な「学びの空間」を共有するとともに、SFCならではのものの見方・考え方に触れることにより、参加者それぞれが問題発見、解決能力を開拓することを目的としています。

代表者メッセージ

  • kato

    加藤 文俊

    大学院 政策・メディア研究科委員長

    「未来構想キャンプ」の10年「未来構想キャンプ」がはじまったのは、2011年の夏だった。「おかしら日記」では、総合政策学部長(当時)の國領さん(現・常任理事)が、この試みが滞在型教育・研究のための「未来創造塾」構想へと連なる企画であることを紹介している(おかしら日記 - 2011年7月1日:相思相愛の未来構想キャンプ)。あらためて読み返してみると、「相思相愛」ということばに目が向く。まさに「えらび、えらばれる」という関係こそが、キャンパスを成り立たせているのだ。SFCの特色は、ウェブやパンフレットなどさまざまなメディアをとおして伝えられているが、やはり実体験はちがう。半日から一泊程度であっても、教員と在学生、そして高校生たちが一緒に過ごす「キャンプ」は、お互いのことを確かめ合うよい機会になる。ぼくは、この初回のときにお声がけいただいて、ワークショップを担当した。以来、毎年「未来構想キャンプ」にかかわってきた。夏の暑い盛りに、半日かけて高校生たちとわいわいと過ごす。バテることはまちがいないが、それでも参加者たちのしなやかさに触れて、元気になる。高汐さんが書いているように、数年前からは滞在型のワークショップもはじまっている。2020年、10回目の「未来構想キャンプ」は、COVID-19の影響でオンライン開催になった。不自由ななかでの実施だったが、画面越しでも密度の濃い時間を過ごすことができた。ぼくたちの心配や緊張をよそに、高校生たちのパワーは、オンラインでも健在だった。(おかしら日記 - 2020年12月1日:未来個人的なことでいえば、この「未来構想キャンプ」で知り合って、ふたたび大学生としてSFCで再会し、ぼくの「研究会」で学んだ学生が数名いる。かつては高校生として参加し、こんどは大学生という立場で「未来構想キャンプ」の運営に携わるケースも少なくない。この先も、さらに長きにわたって続くかかわりなのかもしれない。まさに「えらび、えらばれる」関係を育むための機会として、大切な試みであることを、10年分の体験をとおして実感している。

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    kato

    加藤 文俊

    大学院 政策・メディア研究科委員長

    「未来構想キャンプ」の10年

    「未来構想キャンプ」がはじまったのは、2011年の夏だった。「おかしら日記」では、総合政策学部長(当時)の國領さん(現・常任理事)が、この試みが滞在型教育・研究のための「未来創造塾」構想へと連なる企画であることを紹介している(おかしら日記 - 2011年7月1日:相思相愛の未来構想キャンプ)。あらためて読み返してみると、「相思相愛」ということばに目が向く。まさに「えらび、えらばれる」という関係こそが、キャンパスを成り立たせているのだ。SFCの特色は、ウェブやパンフレットなどさまざまなメディアをとおして伝えられているが、やはり実体験はちがう。半日から一泊程度であっても、教員と在学生、そして高校生たちが一緒に過ごす「キャンプ」は、お互いのことを確かめ合うよい機会になる。

    ぼくは、この初回のときにお声がけいただいて、ワークショップを担当した。以来、毎年「未来構想キャンプ」にかかわってきた。夏の暑い盛りに、半日かけて高校生たちとわいわいと過ごす。バテることはまちがいないが、それでも参加者たちのしなやかさに触れて、元気になる。高汐さんが書いているように、数年前からは滞在型のワークショップもはじまっている。2020年、10回目の「未来構想キャンプ」は、COVID-19の影響でオンライン開催になった。不自由ななかでの実施だったが、画面越しでも密度の濃い時間を過ごすことができた。ぼくたちの心配や緊張をよそに、高校生たちのパワーは、オンラインでも健在だった。(おかしら日記 - 2020年12月1日:未来

    個人的なことでいえば、この「未来構想キャンプ」で知り合って、ふたたび大学生としてSFCで再会し、ぼくの「研究会」で学んだ学生が数名いる。かつては高校生として参加し、こんどは大学生という立場で「未来構想キャンプ」の運営に携わるケースも少なくない。この先も、さらに長きにわたって続くかかわりなのかもしれない。まさに「えらび、えらばれる」関係を育むための機会として、大切な試みであることを、10年分の体験をとおして実感している。

  • takashio

    高汐 一紀

    環境情報学部教授

    きっかけは三田での会議の合間の休憩時間、当時、総合政策学部長であった阿川先生から耳打ちされた「義塾創立150年記念事業でSFCに滞在施設(現未来創造塾)を造る話があるのだけど…」でした。これまた当時の立場上、予備知識なくいきなりフリーダムなキャンパスに放り込まれて呆然としてしまっている新入生を多く見ていた私は、「じゃぁ高校生集めてSFCの本質を知ってもらう体験キャンプやりませんか?」と即答。ちょうどフィールドワークの本を書かれていた加藤文俊先生を巻き込んで、具体化し始めたのが2010年。その頃は今以上にぶっ飛んでいて、幾つも用意されたワークショップをそれこそ1週間くらいかけて渡り歩くとか、宿泊は自衛隊からテント借りて鴨池の畔やまだ更地だった未来創造塾エリアに張ればいいとか、もうそんなノリでした。ところが企画が固まりかけていた2011年春に東日本大震災が発生。キャンパスのエネルギー事情もあり、宿泊を前提とした未来構想キャンプは断念。ワンデイ型のワークショップを集めたキャンプとなります。それでも担当する教員の多くは、前夜祭(おとなの未来構想キャンプ)と称してゲストハウスに前泊。極めて真面目に準備をしつつも、Twitter上では「今から釣りに行ってくる」だの「スイカ割りはまだ?」だの「花火どこだっけ」だの、未来妄想に励む様子が。何か新しいことが始まる予感に、全員のテンションが妙な感じになっていたのを覚えています。私もハァハァが止まりませんでした。あれから10年。2016年には待望の、本当にやりたかった未来構想キャンプ(滞在型)が実現します。同時に、ワークショップで顕著な活躍を見せた高校生を対象とした半年間の研究インターンシップ制度(ワークショップ担当教員によるフォローアップ・プログラム)もスタート。構想当初のイメージにだんだんと近づいてきます。そして2020年。Covid-19を相手にしながらの厳しい状況下での開催になりました。正直、最初は諦めました。でもそこはSFC。学生と教職員が一体となって、七夕祭やオープンキャンパスをオンラインで実施してきた経験があります。日程こそ後ろ倒しとしましたが、例年と変わらぬ規模でオンラインでの開催を決定。長い閉塞生活の中、私たちですら忘れかけていた「キャンパスが在る意味」を未来のユーザである高校生と一緒に考えた、今しかできない特別な未来構想キャンプとなりました。さぁ、次回はどんなキャンプになるのでしょう?やりたいことが多すぎて困ります(笑

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    takashio

    高汐 一紀

    環境情報学部教授

    きっかけは三田での会議の合間の休憩時間、当時、総合政策学部長であった阿川先生から耳打ちされた「義塾創立150年記念事業でSFCに滞在施設(現未来創造塾)を造る話があるのだけど…」でした。

    これまた当時の立場上、予備知識なくいきなりフリーダムなキャンパスに放り込まれて呆然としてしまっている新入生を多く見ていた私は、「じゃぁ高校生集めてSFCの本質を知ってもらう体験キャンプやりませんか?」と即答。ちょうどフィールドワークの本を書かれていた加藤文俊先生を巻き込んで、具体化し始めたのが2010年。その頃は今以上にぶっ飛んでいて、幾つも用意されたワークショップをそれこそ1週間くらいかけて渡り歩くとか、宿泊は自衛隊からテント借りて鴨池の畔やまだ更地だった未来創造塾エリアに張ればいいとか、もうそんなノリでした。

    ところが企画が固まりかけていた2011年春に東日本大震災が発生。キャンパスのエネルギー事情もあり、宿泊を前提とした未来構想キャンプは断念。ワンデイ型のワークショップを集めたキャンプとなります。それでも担当する教員の多くは、前夜祭(おとなの未来構想キャンプ)と称してゲストハウスに前泊。極めて真面目に準備をしつつも、Twitter上では「今から釣りに行ってくる」だの「スイカ割りはまだ?」だの「花火どこだっけ」だの、未来妄想に励む様子が。何か新しいことが始まる予感に、全員のテンションが妙な感じになっていたのを覚えています。私もハァハァが止まりませんでした。

    あれから10年。2016年には待望の、本当にやりたかった未来構想キャンプ(滞在型)が実現します。同時に、ワークショップで顕著な活躍を見せた高校生を対象とした半年間の研究インターンシップ制度(ワークショップ担当教員によるフォローアップ・プログラム)もスタート。構想当初のイメージにだんだんと近づいてきます。

    そして2020年。Covid-19を相手にしながらの厳しい状況下での開催になりました。正直、最初は諦めました。でもそこはSFC。学生と教職員が一体となって、七夕祭やオープンキャンパスをオンラインで実施してきた経験があります。日程こそ後ろ倒しとしましたが、例年と変わらぬ規模でオンラインでの開催を決定。長い閉塞生活の中、私たちですら忘れかけていた「キャンパスが在る意味」を未来のユーザである高校生と一緒に考えた、今しかできない特別な未来構想キャンプとなりました。

    さぁ、次回はどんなキャンプになるのでしょう?やりたいことが多すぎて困ります(笑

2011 第1回

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2012 第2回

GIGAサマーキャンプとのコラボ。WS03と同内容の英語バージョンとしてGIGAサマーキャンプのワークショップを開催、最後の講評も合同で行った。

かわら版「みらいだね」

2013 第3回

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2014 第4回

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2015 第5回

SFC創設25周年。同記念デザインのTシャツで盛り上がる。

2016 第6回

2017 第7回

2018 第8回

かわら版「みらいだね」

2019 第9回

2020 第10回

新型コロナウィルス感染症の影響により、初のオンライン開催。
参加者にオリジナルマスクを配布。

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